どうもみなさんこんにちは、ブログ主のスネコです。
ご機嫌いかがでしょうか。私はすこぶるいいです。
なぜなら…………。
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なんとめでたいことか!
おかげでこの感想マラソンもかなり捗ることとなります。
文章内容が良くなるかはスネコさん次第ですが、なんとか楽しんでもらえるように頑張っていこうと思います。
それでは、本日も張り切っていきましょう。
第2話『ガガ〜ン! 早くもプリキュア解散の危機ニャ!』
演出:畑野森生
脚本:大野敏哉
作画監督:永瀬平五郎
(上記全て敬称略)
・世界観の説明とそれを陰で支えるフェアリートーン達の芝居
スイートの序盤のエピソード群は女児向け作品としてメインターゲットの子どもたちのために世界観の説明が入るが台詞量としてはやや多くそして長い。
前回触れたアバンがその最たるものだが、今回の説明役は全てハミィに一任されている。プリキュアの変身に関する設定はメフィストも述べているが、基本的に今後の話の展開に関わる設定は以降のエピソードにてこの天然ボケの愛らしい子猫ちゃんがやってくれる。三石さん大活躍。
そして、これはアニメーションの宿命だが、世界観の説明をしている最中のシーンというのは場合によっては冗長と感じるものになってしまう。
今回の第2話については、場面場面にてハミィが猫のような・人のような身振り手振りを加えつつ世界観についての説明を展開させていく。そして、その裏で手持ち無沙汰なフェアリートーン達の芝居が光る。
このようなカットが入るおかげで間延びしてしまう世界観説明のシーンもなんなく観ることができる、という構成。こうしたところはシリーズ物の経験値がある東映なので手堅い。
・ひびかなのキャラクター性とカウンセラーとしてのハミィ
さて、ハミィから大まかな事態とこれからすべきことを教えてもらった響と奏だが、まだ二人には共にやっていこうという気持ちはない。
二人の不仲ぶりには敵側のセイレーンも笑うしかないのだが、そもそもじゃあなぜ響と奏が喧嘩してしまうようになったのか?ということに今回は焦点が当てられている。
興味深いのは幼馴染みと喧嘩をしているというその状況に対する響と奏それぞれの向き合い方。
ハミィからのお願いを聞いて奏が「友達かどうか自信ない」と想いを吐露するわけだが、それを受けても響は言葉を飲み込んだままそっぽを向いてしまう。
そんな二人をどうにかしてプリキュアにさせたいハミィは懸命に説得を続ける。喧嘩している思春期二人の間に立つ様は正にカウンセラーのよう。
そしてこのやり取りにて、奏が俗に言う「面倒くさい女子」としての一面をしっかりと見せてくれる。プリキュアは自分には無理だ、と言ったのはあくまで半ば建前であり、本音では今まで一番の親友として交流してきた響に「そんなことはない」と引き留めてもらいたかったことが後の「何にも言ってくれないんだ」で判明する。
奏がそうした一面を持っていること自体、長年の付き合いを経た響であれば分かりそうなものだが、次回の3話にて響本人には自身の家庭状況(つまりは父・団との関係)も影響し、作品としてのシナリオがスタートしたばかりのこの段階では心に余裕がないことがわかる。ゆえに、奏の「いいよね?」という問いにも言葉を返せない。悩みを抱え、ネガティブな状況に直面してしまった時に内省的になってしまう振る舞いにはきちんとした背景があることがよく分かる。
反面、奏は響との不仲はあれども家庭環境に悩みはなく、後述の校門待ち合わせ問題の真実の一端は把握していたということもあるので、あとは相手の響からの歩み寄りを期待しているだけでもある。だからこそ、ハミィのお願いについて返答ができるのは、この二人の中では必然的に奏となる。
序盤からこうした細かな演出と構造を組み合わせていることは凄い。
正直な思いを述べさせてもらえば、このような手法は分かりやすいものではないし、視聴サイドにもそれなりの読解力を求めている構成でもある。その分、作品としての物語性は揺るぎないものになるとも言えるので、個人的には好みの部類には入るが、リアルタイムでの評判を見るにこのような構成が受けたかどうかと言われると微妙かもしれない。私は好きですけど。
・物事の真実は一つの視点だけでは分からない
このエピソードでは、後の展開においても重要な意味を持つと思われる校門前の桜の木での待ち合わせの真実が明かされる。
早い話が、響と奏お互いが違う門の前の桜の木の下で相手を待っていた、というものなのだが、響はこの真実を知ることで奏との不仲が解消され、良好な関係を復活させることができている。
これはつまり、物事とは一つの視点(響視点)だけでは全てを理解できないということに等しい。そしてそれは、次回の3話における響と父・団との関係へと繋がっていく。響は両親に対して複雑な感情を抱いているわけだが、二人の想いを知ることで自分の置かれた環境について異なる視点を得ることになる。そしてそれが、父・団と母・まりあとの関係を良好なものにする。
しかしそこで重要なのは、響が異なる視点を得る前と後とで彼女の両親の振る舞いは変わっていない、という点にある。あくまでも響の認識が変わっただけ。他者を知るということはつまりはそういうことでもある。
真実が何か――新しい視点を得るためには正面からぶつかる必要があるというシンプルなメッセージ性はこの段階で既に披露されている。その動きを見せてくれたのが奏というオチ。「滅多なことがない限り泣かない」という設定*1の奏らしい動きとも言えよう。
・王子先輩と奏の肉球好き、そして「またみてね」
次回予告にてまたもや響がプリキュア引退宣言。
ここまで来るとこういうフリなのだ、ということが視聴者にも薄々伝わってくるのではないかとも言えるわけだが、そんな響と喧嘩ムーヴをかます奏の二人の相談役となるハミィの心労やいかに。ひびかな専属カウンセラーとしての彼女の活躍は続く。具体的には追加戦士までゴニョゴニョ。
次の第3話で待望の我らが王子先輩と響の父親・北条団が初登場する。
王子先輩に夢中になるムーヴを取る奏の様はミーハーといえばミーハーだが、それとは一線を画す設定の一つが《肉球好き》だと思っている。この設定があるからこそ、奏はただの優等生ではなく面白美人お姉さんとしての立ち位置を確立することができたのだろう。そしてそれを補強するかの如く現われるフェードアウト技。
南野奏の奥は深し。
というわけで、今回は響と奏の序盤におけるキャラクター性に重点を置きながら書きました。
次回も頑張って書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。
ちなみにこれは予告みたいなものですが、今回の全話感想マラソンでは、時系列を重視し、間あいだに当時上映されたオールスターズとスイート単独の映画も併せて感想を投げようかと思っています。
なぜ今予告するのかというと自分の逃げ場を無くすため。
ここで決めなきゃ女が廃る!
まさに響リスペクト。
ではでは、また次回お会いしましょう。
それでは~~~。
*1:これについては機会があればガッツリと語る記事を用意したいと思ってます。