素猫街道路地裏八百八十番通り

日記・感想等々。投稿時期は不規則。

スイートプリキュア♪10周年記念全話感想マラソン:第2話 ひびかな専属カウンセラー・ハミィ、爆誕!

どうもみなさんこんにちは、ブログ主のスネコです。

ご機嫌いかがでしょうか。私はすこぶるいいです。

なぜなら…………。

 

 

プリキュアシリーズ10作品がアマゾンプライムに追加されたからです。

なんとめでたいことか!

おかげでこの感想マラソンもかなり捗ることとなります。

文章内容が良くなるかはスネコさん次第ですが、なんとか楽しんでもらえるように頑張っていこうと思います。

それでは、本日も張り切っていきましょう。

 

第2話『ガガ〜ン! 早くもプリキュア解散の危機ニャ!』

演出:畑野森生

脚本:大野敏哉

作画監督:永瀬平五郎

 (上記全て敬称略)

 

・世界観の説明とそれを陰で支えるフェアリートーン達の芝居

スイートの序盤のエピソード群は女児向け作品としてメインターゲットの子どもたちのために世界観の説明が入るが台詞量としてはやや多くそして長い。

前回触れたアバンがその最たるものだが、今回の説明役は全てハミィに一任されている。プリキュアの変身に関する設定はメフィストも述べているが、基本的に今後の話の展開に関わる設定は以降のエピソードにてこの天然ボケの愛らしい子猫ちゃんがやってくれる。三石さん大活躍。

そして、これはアニメーションの宿命だが、世界観の説明をしている最中のシーンというのは場合によっては冗長と感じるものになってしまう。

今回の第2話については、場面場面にてハミィが猫のような・人のような身振り手振りを加えつつ世界観についての説明を展開させていく。そして、その裏で手持ち無沙汰なフェアリートーン達の芝居が光る。

 

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水面をのぞき込んだり音の伝播を楽しむフェアリートーン達。

このようなカットが入るおかげで間延びしてしまう世界観説明のシーンもなんなく観ることができる、という構成。こうしたところはシリーズ物の経験値がある東映なので手堅い。

 

・ひびかなのキャラクター性とカウンセラーとしてのハミィ

さて、ハミィから大まかな事態とこれからすべきことを教えてもらった響と奏だが、まだ二人には共にやっていこうという気持ちはない。

二人の不仲ぶりには敵側のセイレーンも笑うしかないのだが、そもそもじゃあなぜ響と奏が喧嘩してしまうようになったのか?ということに今回は焦点が当てられている。

興味深いのは幼馴染みと喧嘩をしているというその状況に対する響と奏それぞれの向き合い方。

ハミィからのお願いを聞いて奏が「友達かどうか自信ない」と想いを吐露するわけだが、それを受けても響は言葉を飲み込んだままそっぽを向いてしまう。

そんな二人をどうにかしてプリキュアにさせたいハミィは懸命に説得を続ける。喧嘩している思春期二人の間に立つ様は正にカウンセラーのよう。

 

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このカットから分かる立ち位置も重要。奏は立っているので視線が上段の位置となるが、響は座ったままなので下段の位置。奏の押しの方が強いことの演出とも言える。間にはカウンセラーのハミィが配置されている。

 

そしてこのやり取りにて、奏が俗に言う「面倒くさい女子」としての一面をしっかりと見せてくれる。プリキュアは自分には無理だ、と言ったのはあくまで半ば建前であり、本音では今まで一番の親友として交流してきた響に「そんなことはない」と引き留めてもらいたかったことが後の「何にも言ってくれないんだ」で判明する。

 

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奏の言葉を受けてもなお言葉を発することの出来ない響。

奏がそうした一面を持っていること自体、長年の付き合いを経た響であれば分かりそうなものだが、次回の3話にて響本人には自身の家庭状況(つまりは父・団との関係)も影響し、作品としてのシナリオがスタートしたばかりのこの段階では心に余裕がないことがわかる。ゆえに、奏の「いいよね?」という問いにも言葉を返せない。悩みを抱え、ネガティブな状況に直面してしまった時に内省的になってしまう振る舞いにはきちんとした背景があることがよく分かる。

反面、奏は響との不仲はあれども家庭環境に悩みはなく、後述の校門待ち合わせ問題の真実の一端は把握していたということもあるので、あとは相手の響からの歩み寄りを期待しているだけでもある。だからこそ、ハミィのお願いについて返答ができるのは、この二人の中では必然的に奏となる。

序盤からこうした細かな演出と構造を組み合わせていることは凄い。

正直な思いを述べさせてもらえば、このような手法は分かりやすいものではないし、視聴サイドにもそれなりの読解力を求めている構成でもある。その分、作品としての物語性は揺るぎないものになるとも言えるので、個人的には好みの部類には入るが、リアルタイムでの評判を見るにこのような構成が受けたかどうかと言われると微妙かもしれない。私は好きですけど。

 

・物事の真実は一つの視点だけでは分からない

このエピソードでは、後の展開においても重要な意味を持つと思われる校門前の桜の木での待ち合わせの真実が明かされる。

早い話が、響と奏お互いが違う門の前の桜の木の下で相手を待っていた、というものなのだが、響はこの真実を知ることで奏との不仲が解消され、良好な関係を復活させることができている。

これはつまり、物事とは一つの視点(響視点)だけでは全てを理解できないということに等しい。そしてそれは、次回の3話における響と父・団との関係へと繋がっていく。響は両親に対して複雑な感情を抱いているわけだが、二人の想いを知ることで自分の置かれた環境について異なる視点を得ることになる。そしてそれが、父・団と母・まりあとの関係を良好なものにする。

しかしそこで重要なのは、響が異なる視点を得る前と後とで彼女の両親の振る舞いは変わっていない、という点にある。あくまでも響の認識が変わっただけ。他者を知るということはつまりはそういうことでもある。

真実が何か――新しい視点を得るためには正面からぶつかる必要があるというシンプルなメッセージ性はこの段階で既に披露されている。その動きを見せてくれたのが奏というオチ。「滅多なことがない限り泣かない」という設定*1の奏らしい動きとも言えよう。

 

・王子先輩と奏の肉球好き、そして「またみてね」

次回予告にてまたもや響がプリキュア引退宣言。

ここまで来るとこういうフリなのだ、ということが視聴者にも薄々伝わってくるのではないかとも言えるわけだが、そんな響と喧嘩ムーヴをかます奏の二人の相談役となるハミィの心労やいかに。ひびかな専属カウンセラーとしての彼女の活躍は続く。具体的には追加戦士までゴニョゴニョ。

次の第3話で待望の我らが王子先輩と響の父親・北条団が初登場する。

 王子先輩に夢中になるムーヴを取る奏の様はミーハーといえばミーハーだが、それとは一線を画す設定の一つが《肉球好き》だと思っている。この設定があるからこそ、奏はただの優等生ではなく面白美人お姉さんとしての立ち位置を確立することができたのだろう。そしてそれを補強するかの如く現われるフェードアウト技。

南野奏の奥は深し。

 

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第2話のエンドカード。響と奏の両者の性格がよく表れている。

 

というわけで、今回は響と奏の序盤におけるキャラクター性に重点を置きながら書きました。

次回も頑張って書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。

ちなみにこれは予告みたいなものですが、今回の全話感想マラソンでは、時系列を重視し、間あいだに当時上映されたオールスターズとスイート単独の映画も併せて感想を投げようかと思っています。

なぜ今予告するのかというと自分の逃げ場を無くすため。

 

ここで決めなきゃ女が廃る!

 

まさに響リスペクト。

 

ではでは、また次回お会いしましょう。

それでは~~~。

 

*1:これについては機会があればガッツリと語る記事を用意したいと思ってます。

スイートプリキュア♪10周年記念全話感想マラソン:第1話 何もかもが異質なプロローグ回

はい、というわけで昨日の記事で予告した通り、今日から(できる限り)毎日スイートプリキュアの各話感想を上げていこうと思います。

それではさっそく行ってみましょう。

 

第1話『ニャプニャプ〜! スイートプリキュア誕生ニャ♪』

演出:境宗久

脚本:大野敏哉

作画監督:小島彰、山岡直子、山崎展義

(上記全て敬称略)

 

・シリーズでも屈指の長さのアバン

スイートの構成は今作がアニメ脚本担当初となる大野敏哉氏が参加されている影響からか、1話目からしてかなり異例の構成となっている。

着目すべきはアバンの長さ。

OPに突入するまでに7分50秒ほどと他のシリーズ作品に比べてもかなり長い。

さらに、このアバンにはプリキュアとなるキャラクターとは別の世界の風景しか描写されておらず、肝心のプリキュアが一秒足りとも登場しないままでもある。

ゆえに、視聴者がプリキュアである響・奏の姿を観るのはOP映像が初であり、実際の声を聞くことができるのはAパートに入ってから。

今までのシリーズの流れには無かった構成で始まるため、スイート以前までのフォーマットに慣れている人ほど驚く構成となっている。

ちなみに声優好きな人ほどアバンに登場するキャラの中の人の豪華さにびっくりする。

日高のり子堀内賢雄三石琴乃豊口めぐみ

オールベテランの布陣で展開される様には東映の覚悟を感じたり感じなかったり。

 

・巧みな構成

とはいえ、アバンの作りそれ自体がそれまでのフォーマットには見受けられなかったものではあるが、作品全体を通した上での構成はしっかりとしている。

特に注目したいのが最序盤で描写される鳥のつがいのシーン。

 

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第1話の一番最初のシーン。スイートの全てがこのカットに集約されている。

 

スイートプリキュアという作品は、人には表と裏があり、それらは切り離して考えられるものではないと1話から最終話までとにかく強調して描写している。これこそがこの作品の強みにして唯一無二の魅力と断言してしまっていいだろう。

変身前に嫌というほど聞かされる決まり文句の「絶対に許さない!」が最終話で一つの答えに着地するのを筆頭に、この作品で繰り返し描写されるものには制作者サイドからのメッセージ性を強く感じられる。鳥のつがいはそのスタートラインといってもいい。

表と裏の近似性――表裏一体と自分とは異なる存在(他者)との関係性についてのメッセージ性は、この鳥のつがいからOP突入まで連続して描写される。

例えばそれは、伝説の楽譜(幸福のメロディと不幸のメロディ)・アフロディテメフィスト・ハミィとセイレーン・響と奏。

一番分かりやすいのは伝説の楽譜。

音符を並べ替えるだけで、聴く人を幸福にしていた音楽が一転して不幸に陥れてしまうという仕組み。存在それ自体が悪というわけではなく、どのように組み立てるか、演奏するかに因るというのが本作らしい作りである。

アフロディテメフィストも同様。メフィストは黒幕であるノイズに操られているだけとはいえ、その力を駆使して不幸のメロディを作り出すことが可能。であるならば、同じ音楽の世界の住人であるアフロディテにも出来ないはずはなく、事実として音符たちを不幸のメロディとして楽譜に定着させないために譜面を操り、響と奏のいる世界の各地へ音符たちを分散させていた。大元の力が同じ、というのはニチアサ仲間の仮面ライダーを思わせる。

ハミィとセイレーンは言うまでも無く歌姫として音符に多大な影響を与える。歌手の精神性によってどのようなメロディを奏でるかは自由なので、元々清らかな心を持っていたセイレーンが反転してしまった形であるなら、本来の清らかさを最後まで演じたのがハミィである。シナリオの中盤でセイレーンはその精神性を取り戻すため、ハミィとの関係性は本来(?)の猫の姿に戻れないという形で描写されていくことになる。これこそが、後にリアルタイムで何度も話題になった聖歌先輩と和音がプリキュアにならなかったことの意味合いを深める点となっていく。

響と奏の関係性というのはシリーズの中でも珍しい。

というのも、彼女たちの関係性は既に構築された状態であり、お互いが初対面というわけでもない。1話時点でお互いが何であるか、という交流は不要のため今作では過去に喧嘩をしてしまい、それ以来すれ違いが起きたまま、というちょっと暗めな設定が付与されている。

このあたりの暗くネガティブな描写は『中学生日記』を手がけた大野氏のセンスが光っており、毎話でその実力を発揮してくれている。そんなシーンを高橋晃氏が手がけた美麗なキャラクターデザインと高梨康治氏のBGMが緩和してくれているので、実際の視聴バランスとして胃が痛くなるようなものではない。観ていて楽しいかは個々人によるが。

 

・〆は変身バンク、そしてなまため成分溢れる次回予告と「またみてね」

前作の『ハートキャッチプリキュア!』も同様だが、スイートも1話の〆は変身バンクとなっている。そのためプリキュアの戦闘お披露目は次の2話にお預けなのだが、次回予告で早速ひびかなが喧嘩しており何やら不穏な空気が漂う。なまため作画のおかげでこの喧嘩も割と雰囲気が緩和されている。スイートではちょくちょくなまためさんの作画が光る回が存在しているので、該当回ではその都度コメントしていくつもり。

なお、このひびかなの喧嘩が「いつものやつ」となってくるのは伝説のおんぶ回と名高い第7話。ここで視聴者もどのように彼女たちの喧嘩を見届けていくべきか分かってくる。エンドカードの存在は偉大だ。最初に気付いた人は本当に凄い。

 

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ちなみにこちらが1話でお披露目されたエンドカード。まだ無難な絵面。

というわけで今回はこれで終わり。

エピソードの構造について今回は書いた感じなので、シーンに対する解釈などはその時の気分で書いていこうかと思っています。

 

毎日上げると言いながらしょっぱなから日付を越えてしまっているあたり、先行き不安な感想マラソンであるがめげずに頑張りますのでお暇な人は是非ともお付き合いくださいませ。

それでは、また次の2話でお会いしましょう。

ではでは~。

 

 

祝!スイートプリキュア♪10周年

         届けましょう、希望のシンフォニー

 

 

 

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本日、2月6日(土)にてプリキュアシリーズ8作目作品『スイートプリキュア♪』が放送開始から10周年を迎えた。

 

本当に、ほんとうにおめでとうございます!

 

ブログ主の自分はプリキュアシリーズの中でこのスイートがダントツで好きだったりする。

なので、10周年という大きな節目を迎えたこの大好きな作品を改めて振り返るために、今日からスイートの本編を頭から最後まで視聴していき、各話の感想をこのブログに毎日上げていこうと思う。

時間は掛かってしまうけれど、世界がこういう状況だからこそ、かつて大きな事態が日本に直面した際、アニメーション作品として、そしてプリキュア作品としても大きなメッセージ性を有していたこの作品を改めて視聴することは今の自分にとって非常に重要なことと考えている。

自分にとっての回顧録にもなるだろう、とも思っているのでお時間ある人などいらっしゃいましたら暇な時にでも読んでみてください。

 

それでは、組曲、スタートですっ!!

心にハーモニー、響かせよ!

 

・追記

書いた記事はこちらに随時追加していきますのでご参考ください。

第1話感想:何もかもが異質なプロローグ回

第2話感想:ひびかな専属カウンセラー・ハミィ、爆誕!

 

日記代わりのあとがき――六連星に想いを馳せて

こんばんは、ブログ主のスネコです。
今回はTwitterで定期的に開催されている『放課後のプレアデス』のワンドロ企画「創作のプレアデス」(@pleiades_1draw)に投稿していた二次創作小説について色々とコメントしてみようかと思います。
あとがきみたいな感じですのでゆるーい文章になってます。本文を読まれた方、是非こちらも読んでみてください。暇つぶしにはなると思いますのでどうぞよしなに。
「その小説どこで読めるの?」と思われた方、下記リンクから読めますので是非ご覧ください。

文章が拙いのはスネコの仕様ですので生暖かい目で読んでいただけますと幸いでございます。

 

  • 第18回お題:みなととすばるが初デートで手を繋ぐやつ

参加した時の作品名は「彼女だけが知っている。」でした。
プレアデスファンにとってすばるとみなとの関係性がどれほど切なくそして美しいかは十全に分かっているかと思いますのであまり多くは語りませんが、本編の「その後」を見たくなる作中キャラクターといえばやはりこの二人になると思っています。
すばるとみなとはスネコの趣味で純情カップルな感じに仕上げていますが、おそらく本家みなとくんであればもっともっとスマート且つ大胆にすばるとデートを楽しむような気がします。
キスなんて多分その場の勢いで自然にやってのけますよこの二人は。

だって本編がアレだったし!!!!!!!!!
以前、ななこアンソロで参加した時にお世話になりました主催者様が私のみなすば願望をこれ以上ないほどに美しくイラスト化してくださったこともあり、ならば自分もみなすば供給をお届けしなければと頑張った一作です。
ちょっとでも胸キュンしていただけたなら嬉しいです。
余談。
ハッピーアイスクリームは言うまでも無く昔に流行ったネタに乗っかった感じです。学園キノで私も知った口ですが、書いてて筆がノッたので小ネタとして入れてみました。

学園キノ(2) (電撃文庫)

学園キノ(2) (電撃文庫)

 

Twitterで反応してくださった方がいらっしゃったので「フフッ」と笑いながら小さくガッツポーズしてました。

 

 

  • 第19回お題:いっぱい食べる君が好き

参加した時の作品名は「乙女飲食列伝」でした。
そうです、イリヤです。

イリヤの空、UFOの夏 その3 (電撃文庫)

イリヤの空、UFOの夏 その3 (電撃文庫)

 

 自分が秋山先生のような素晴らしい文章は書けないのはそれはもう十二分に理解した上でパロディネタとしてタイトルにしました。
食べるキャラといえばいつきと会長が真っ先に浮かぶのでこの二人を絡ませるとしたらこのネタしかないだろう、という感じで書きました。
考えてみればギャグ……笑いを主体とした作品を全然書いていないということもあり、その練習も兼ねての一作でした。こっち方面は通常のものより修行が必要だと実感しました。
人に笑って貰うためのネタを小説として書くのって難しいですね……。

 

  • 第20回お題:リボン

参加した時の作品名は「A Hair Tale」でした。
作中の魔法使いたちがいたあの世界は御伽噺のようでもあり夢の中の話のようでもあるので、その御伽噺と引っかけたタイトルになっています。
ななことひかるの関係性が良好だというのは本編からも読み取れますし、最終回終盤での告白は胸を打たれたのを今でもよく覚えています。
そんなこともあり、この二人の関係性を描くのならば短編が媒体としてはちょうど良いと思い、書いた一作でした。
イメージとしてはYoutube版の最後に流れてくるイラストのような《瞬間を切り取った》場面を小説で表現してみたような、そんな具合です。*1
誰もいない教室で紡がれる一対一の関係性って良いですよね。スネコの好きなシチュエーションです。趣味モロだし。

 

  • 第21回:5年後のプレアデス

参加した時のお題は「ここから、かなたより」でした。
本編のED曲をオマージュしたタイトルです。

今はもう交わることのない7人を放送5周年をお祝いする意味も込めて同窓会風に仕上げた一作です。
果たして会長が仲間とどのような会話をするだろう、というのはいつも考えていることなのですが、如何せん存在それ自体がスネコが扱うにはあまりにも大きいものであったため、スネコの表現できる範囲で会長には色々やってもらいました。
本当はすばるたち魔法使いの見た目についての描写をもっと入れたかったのですが、ワンドロという時間制約がある関係上、それを上手く捌くことができなかったのが唯一の心残りだったりします。あと初っぱなに誤字をやらかしてるのも……。
いつか機会があったら別の形で仕上げたいと思っています。

 

  • 第22回:動物

参加した時の作品名は「Lily in Magical world.」でした。
ちょうど今読んでいる短編連作集の小説のサブタイトルに「Lily」が入っていたのでその影響をモロに受けた形のタイトルになります。

 オンラインだとコチラのURLから読めます(※有料記事です)。

https://note.com/asa_co/n/n6f2729b5c1fc?magazine_key=mca3fd44147bc


「Magical world」はプレアデスが魔法使いたちの話だったということ、そしてスネコが鬼束ちひろの「MAGICAL WORLD」が好きなことを踏まえて使いました。

everyhome

everyhome

 

タイトルに私のオリジナリティがない…………。
すばるとあおいの関係性はもちろんその筋の人が読めばLilyなのかもしれませんし単に「友情」という単語だけで構成されている関係性なのかもしれません。おそらく観測者の数だけ解釈がある関係性。
本編の最終回でギクシャクした関係性から一歩を踏み出したすばるとあおいですが、その後はどんな風に交流を重ねるのだろうと思い、こんな雰囲気の話にしました。
すばるは本編での経験値があるのでそこまで思い詰めないかな、と思ったので内面描写をあおいに全振りしました。個人的にあおいが創作のプレアデスの中で一番書きやすいですね。一人称だと特に。

 

****


と、いうわけでモーメントに纏めた作品についてそれぞれコメントしてみました。
スネコ自身、もっともっと上手くプレアデスへの思いを表現したいという考えから練習・修行の意味も兼ねてこのワンドロ企画に参加しています。
作品を上げるたびにいいねやRTをしてくださる方がいらっしゃって、それが自分の中でとても嬉しいことなのだというのを強く感じています。
小ネタに反応してくださる方もいらっしゃるので「とても丁寧に読まれている」のも感じます。
拙い文章ですがこれからも色々と頑張って小説をちまちま書いていこうと思っていますのでどうぞ宜しくお願いします。
機会があれば一次創作の小説もどんどん上げていきたいですね。

過去に出した同人誌はPixivで概要を分かるようにしていますので、

スネコがどんなものを書いたか知りたい人はこちらからどうぞ~。

 

https://www.pixiv.net/users/16628172

 

 

今回のブログはここまで!
皆さん、また次回お会いしましょう~。

 

 

  • 余談。

今回のブログタイトルは〝文学少女。〟シリーズリスペクトで付けました。
パロディばっかりじゃないか、このブログ主の文章は!

*1:坂本勝さんのイラストが一番イメージに近いかもしれません。上手く表現できているかは分かりませんが……。

今年の感想とコミケの話

どうもこんばんは。

気が付いたら前回のゾンビランドサガの記事から一年以上経過していたというアレなブログの筆者です。

 

今年もあと残すところ今日を入れて3日しかないのです。驚き!

年々、一年が過ぎる体感時間が早くなっていて「年は取りたくねえな……」と思っているわけですが。

今年はコンテンツを色々と体験するというのがプライベートの関係上中々できなかった年ではありましたが、その代わりに年の初めに計画していた諸々は上手いこと達成できたのでその辺は満足しています。体重とかも10kgくらい落とせたのでその辺りは素直に嬉しかったですね。やっててよかったトレーニング。

 

そんな今年の締めくくりとしてコミケ――C97にサークル参加します。

日程は本日、2日目12月29日ッス。

「すねこファンタジア」というサークルでたま~~~~~~~に活動していたりするんですが、そのサークルで参加してます。

頒布物はFGO小説本。

内容はメイヴがお茶会を開くことになって、そこにぐだ子や招待された鯖が色々と絡んでいくというそんな感じのお話になってます。メイヴちゃんが好きな人に楽しんで貰えるように書いたのでその点に面白みを感じてもらえたら幸いです。

サンプルはpixivに投げてるのでチェックしてもらえると雰囲気が分かるかと思います。

C97新刊ご案内・サンプルwww.pixiv.net

 

何を隠そう、FGOだとメイヴがめちゃくちゃ好きなんですよ。

他に好きな鯖はマルタとか婦長とかその辺りなんですよね。好みモロバレ。気の強い女鯖が好き、というか自分の意志を強く持っている鯖に弱いというかそんな感じ。

あとキャラデザが高山箕犀さんだし! アマガミ好きだから必然だよなあ!

アマガミといえば今年開催された創設祭がすんげえ良かったです。良い思い出でした……。

というわけなので、このブログを読んでる人なんて極々少数だと分かりきってはいますが、この記事読んで気になった人は是非スペースまで遊びに来てください。

西る27bで待ってまーす。

 

と、いうわけでおそらく今年最初で最後になるであろうブログ更新を終わります。

皆様、2019年も最後まで走り抜けましょう!

そして良い年が迎えられることをお祈りしております!

ではでは~~~~。

 

P.S.

フランシュシュのベストアルバムがすげえ良かったです。

ありがとう、ゾンビランドサガ……。二期、楽しみにしてます。

ゾンビランドサガ第2話のラップ英訳

俺の中のゾンビィが囁くのだ。

ゾンビランドサガ』を信じろ、と。

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ゾンビランドサガ』とはプリキュアでありアイドルであり、そして青春である。監督、音楽、声優。どこをどう見てもこの作品には正しさと勇気と希望、そしてほんのちょっぴりの絶望を乗り越えるための覚悟を教えてくれるものがたくさん詰まっていることが分かる。

 

そんな本作においてお気に入りと化した第2話「I♡HIPHOP SAGA」にて披露されたさくらとサキによるラップバトルはそれはもう素晴らしい出来だということは言うまでもない。

ラップは世界を救うしついでに佐賀も救う。そして視聴者である自分の心を救った。サムネイルの愛と純子がばり可愛か~~~~!!!

そんな『ゾンビランドサガ』だが、海外のアニメファン向けに配信されている英語字幕付きのバージョンが存在するようで、その字幕もとい英訳が優れている。特にその中でも先の2話にあるラップ部分の翻訳は頭一つ抜けているとのこと。

というわけで、自分用のメモも兼ねてここにその翻訳を残しておくことにしてみた。

ゾンビランドサガスタッフによる魂のラップを見事に表現した海の向こうの翻訳者による魂のリリックをご覧あれ。

見れば貴方も『ゾンビランドサガ』の虜。

事あるごとに『ゾンビランドサガ』を観たくなる。

それが私たちのSAGAだから!!!

 

[さくら] Could you try to hide the fact we're zombies?!
だからゾンビかっつくよぉ~!?

[さくら] You're not even trying to hide it!
全然ゾンビ隠す気ないやん!

[さくら] What kind of idol's head comes off?!
アイドル、首、取れんやろ?!

[さくら] How could we possibly be human?!
どっから見ても人間だと?!

[さくら] What kind of human can do that?!
どこに首取れる人間がおると?!

[さくら] Is your brain rotting too, you stupid zombie?!
頭腐っとるんか、馬鹿ゾンビ~~~?!

[サキ] All right, bitch, you're on! Youve got some guts, and now?
てめえ上等だコラ良い度胸だ!

[サキ] I'm gonna kick your ass all the way to Hoto Shrine!
マジで宝当神社までぶっ飛ばす!

[さくら] If they find out we're zombies, we're extra dead!
ゾンビがバレたらあたしら終わり!

[さくら] Are any of my words getting through your head?!
言ってる意味がアンタお分かり?!

[さくら] If you can't take this for real, then you're the zombie whose deal will be head trauma that don't heal!
呑気なことばっか言ってばっかりのゾンビは鈍器で頭パッカーンだ!

[さくら] How many more times before you regret it?!
同じことばっか何度言わせんだ?!

[さくら] How many cops shoot us until you finally get it?!
警察にだって銃撃たれてんぞ?!

[サキ] You think I'm just gonna roll over for you and agree?
そんなんで「はいそうですか」ってなるか馬鹿?

[サキ] I died riding and now you want me to be an idol zombie?!
ハンドル握って死んだアタシがゾンビのアイドルだぁ?!

[サキ] If the other choice is acting like a suk-up snot, you coulda left me in the ground I'd rather rot!
アホか、お前みたいに言いなりが良いなら、アタシぁあのまま寝てた方がマシだ!

[さくら] I can't even remember who I was before this all went down, but on stage, I felt something click...
あたしだってなんも思い出せない、けどライブで感じた懐かしい感覚…

[さくら] I'm no goody-two shoes, and I'm nobody's clown.
いい子ちゃんでも言いなりでもない。

[さくら] I'm just trying to do more than be a worthless brick!
文句ばっかより全然いいじゃない!

[サキ] Who cares if you've got memories in your head?
思い出したら何か変わんのかぁ?

[サキ] You won't get to see your friends, and your Tamagotchi's long dead!
仲間にゃ会えねえ、たまごっちだってもう育てらんねえ!

[サキ] We're done, got it?! Nothing's gonna change about that!
アタシら終わってんだよ?! もう何も変わりゃしねえよ!

[さくら] Hell no, we're not done!
まだ終わっちゃいねえだろ!

[さくら] We're just getting started!
むしろ始まったばっかだろ!

[さくら] We've got to keep moving ahead! Or we'll just be the walking dead!
前に進むしかねえ! じゃなきゃ生きる屍!

[さくら] Even if we have died, we only stop when we decide, so stop running, and ride again!
まだ動くギリギリ、考えれる限り、逃げずにやれよ!

[さくら] kick some ass, captain!
ブッ込んでこいよ特攻隊長~~~~!

[さくら] And that goes for the two of you standing over there!
オイそこで突っ立ってるテメエらもだよ!

[さくら] Gonna act like losers when you're the celebrity pair?
出来っこないとか言ってんじゃねえよ?

[さくら] You've got all the talent in the world, Quit coming up with excuses about why you can't win!
最高の才能持ってるくせして、なんもしねえで諦めちゃただの敗北!

[さくら] If you've got even a little chance, try to do that then!
出来ない理由考えんじゃねえ、出来る方法見つけようぜ!

[さくら] Even a zombie can do it if she tries, and when you prove it, it shows dead souls can rise!
ボロボロのゾンビが本気でやんなら、心はまだまだ腐りゃしねえ!

[さくら] Yo, that goes for all you old folks, too!
爺ちゃん婆ちゃんテメエらもだよ!

[さくら] Tell anyone who talks about golden years to go screw!
ぼんやり老後なんて考えんな!

[さくら] Napping on the porch in the afternoon? Not you!
縁側一服落ち着いてんな!

[さくら] They're worried about a low rate of birth?
高齢化? そうですか!

[さくら] Show them all what silver's worth!
なら今こそシルバーの意地見せる番!

[さくら] If they wanna blame you for everything anyway, keep active and show you're here to stay!
老害なんて言わせないよ、生涯現役大往生!

[さくら] BAAAAAAAAAANG!!
バーーーーーーン!!

 

個人的に秀逸と思う訳は「いい子ちゃんでも言いなりでもない」の部分。

言いなりでもない、の部分は直訳すると「わたしは誰のピエロでもない」という意味になるのだけれど、自らの記憶が欠落しているさくらが自分の意思に従ってアイドル活動をする姿は誰かのためでもあることは明白である。さくらにとってのアイドルとは「歌って踊ってみんなに喜んでもらって元気になってもらう」こと。ピエロもアイドルも人を喜ばせる、元気を希望を与える存在であるわけであり、そのことについては巽も言及している。佐賀を救うとはそういうこと。

とはいえ、さくらが披露したパフォーマンスというのは彼女自身が心の底から湧き上がる情熱という名の感情を凝縮したものであることは間違いない。他の誰のためでもなく。

1話での魂のシャウト、2話での怒濤のラップは正にソレであり、彼女の紡ぐリリックを聴いて涙を流したデスメタルファンの兄ちゃん二人組の描写は無くてはならないものであることがわかる。

その感情の爆発を支えているのが作画だと思うのだが、基本的にこの作品はキャラクターの表情が良いので喜怒哀楽どんなものでも良い画がたくさんあるのが特徴。

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このシーンを見て「プリキュアだ……!」と思いました。理由は後述。

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2話のラップバトルで見せた顔。煽り力が高い高い。
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4話での煽り力マシマシのシーン。2枚目の顔がもはや天才の領域。
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1話と3話。煽り力の高い顔ができる一方、こんなこともするさくらは万能にして天才。

というか、海外の視聴者の反応を見ているとさくらの目指している者が現実世界で実現できていることが実感できる。メタい。

 

とにかく視聴者を楽しませる本作だが、ED曲が視聴者を確実に泣かせにきているので爆弾回があることを信じて疑わない。

何せ監督はあの境宗久さんである。『スイートプリキュア♪』の境監督である!! そう! あの! スイートだ!!!

気になる人はTSUTAYAでも何でもいいから『スイートプリキュア♪』を観てくれ!! あの作品には大切な物が全て詰まっている……。

田野アサミさんもいるし高梨康治さんもいるし『ゾンビランドサガ』は実質プリキュアである。観ている者に希望を与え、勇気と元気を示す。これぞまさにIDOL。まさにPRETTY CURE。

ゾンビだって暴れるし歌うし踊るし誰かのために、そして自分のために戦うのだ。

境監督率いる制作スタッフの意地を最後まで見届けたいと思う今日この頃。もはや期待しかない。

1話がニコニコに無料で公開されているので観ていない人は是非!という感じ。さくらたちフランシュシュが紡ぐ魂の叫びを見届けようじゃないか!

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5話、期待してます。野球回のあるアニメは名作。

 

 

ご挨拶

日々色んなことを書き留める備忘録代わりとしてブログを始めてみようかな~~と思ってこんなの作りました。
主な内容は観た映像作品とか読んだ本とか今日こんなことしたなあとかそんなもの。ほんとに備忘録みたいだな。
面白い内容になるかは不明というか元々面白い文章なんて書けないのでまずはコンスタンスにブログを続けることを目標にしようかなと思います。
ブログやるなんて久しぶりなので割と楽しい気分になってる。
さあ、頑張るぞ~。