素猫街道路地裏八百八十番通り

日記・感想等々。投稿時期は不規則。

ゾンビランドサガ第2話のラップ英訳

俺の中のゾンビィが囁くのだ。

ゾンビランドサガ』を信じろ、と。

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ゾンビランドサガ』とはプリキュアでありアイドルであり、そして青春である。監督、音楽、声優。どこをどう見てもこの作品には正しさと勇気と希望、そしてほんのちょっぴりの絶望を乗り越えるための覚悟を教えてくれるものがたくさん詰まっていることが分かる。

 

そんな本作においてお気に入りと化した第2話「I♡HIPHOP SAGA」にて披露されたさくらとサキによるラップバトルはそれはもう素晴らしい出来だということは言うまでもない。

ラップは世界を救うしついでに佐賀も救う。そして視聴者である自分の心を救った。サムネイルの愛と純子がばり可愛か~~~~!!!

そんな『ゾンビランドサガ』だが、海外のアニメファン向けに配信されている英語字幕付きのバージョンが存在するようで、その字幕もとい英訳が優れている。特にその中でも先の2話にあるラップ部分の翻訳は頭一つ抜けているとのこと。

というわけで、自分用のメモも兼ねてここにその翻訳を残しておくことにしてみた。

ゾンビランドサガスタッフによる魂のラップを見事に表現した海の向こうの翻訳者による魂のリリックをご覧あれ。

見れば貴方も『ゾンビランドサガ』の虜。

事あるごとに『ゾンビランドサガ』を観たくなる。

それが私たちのSAGAだから!!!

 

[さくら] Could you try to hide the fact we're zombies?!
だからゾンビかっつくよぉ~!?

[さくら] You're not even trying to hide it!
全然ゾンビ隠す気ないやん!

[さくら] What kind of idol's head comes off?!
アイドル、首、取れんやろ?!

[さくら] How could we possibly be human?!
どっから見ても人間だと?!

[さくら] What kind of human can do that?!
どこに首取れる人間がおると?!

[さくら] Is your brain rotting too, you stupid zombie?!
頭腐っとるんか、馬鹿ゾンビ~~~?!

[サキ] All right, bitch, you're on! Youve got some guts, and now?
てめえ上等だコラ良い度胸だ!

[サキ] I'm gonna kick your ass all the way to Hoto Shrine!
マジで宝当神社までぶっ飛ばす!

[さくら] If they find out we're zombies, we're extra dead!
ゾンビがバレたらあたしら終わり!

[さくら] Are any of my words getting through your head?!
言ってる意味がアンタお分かり?!

[さくら] If you can't take this for real, then you're the zombie whose deal will be head trauma that don't heal!
呑気なことばっか言ってばっかりのゾンビは鈍器で頭パッカーンだ!

[さくら] How many more times before you regret it?!
同じことばっか何度言わせんだ?!

[さくら] How many cops shoot us until you finally get it?!
警察にだって銃撃たれてんぞ?!

[サキ] You think I'm just gonna roll over for you and agree?
そんなんで「はいそうですか」ってなるか馬鹿?

[サキ] I died riding and now you want me to be an idol zombie?!
ハンドル握って死んだアタシがゾンビのアイドルだぁ?!

[サキ] If the other choice is acting like a suk-up snot, you coulda left me in the ground I'd rather rot!
アホか、お前みたいに言いなりが良いなら、アタシぁあのまま寝てた方がマシだ!

[さくら] I can't even remember who I was before this all went down, but on stage, I felt something click...
あたしだってなんも思い出せない、けどライブで感じた懐かしい感覚…

[さくら] I'm no goody-two shoes, and I'm nobody's clown.
いい子ちゃんでも言いなりでもない。

[さくら] I'm just trying to do more than be a worthless brick!
文句ばっかより全然いいじゃない!

[サキ] Who cares if you've got memories in your head?
思い出したら何か変わんのかぁ?

[サキ] You won't get to see your friends, and your Tamagotchi's long dead!
仲間にゃ会えねえ、たまごっちだってもう育てらんねえ!

[サキ] We're done, got it?! Nothing's gonna change about that!
アタシら終わってんだよ?! もう何も変わりゃしねえよ!

[さくら] Hell no, we're not done!
まだ終わっちゃいねえだろ!

[さくら] We're just getting started!
むしろ始まったばっかだろ!

[さくら] We've got to keep moving ahead! Or we'll just be the walking dead!
前に進むしかねえ! じゃなきゃ生きる屍!

[さくら] Even if we have died, we only stop when we decide, so stop running, and ride again!
まだ動くギリギリ、考えれる限り、逃げずにやれよ!

[さくら] kick some ass, captain!
ブッ込んでこいよ特攻隊長~~~~!

[さくら] And that goes for the two of you standing over there!
オイそこで突っ立ってるテメエらもだよ!

[さくら] Gonna act like losers when you're the celebrity pair?
出来っこないとか言ってんじゃねえよ?

[さくら] You've got all the talent in the world, Quit coming up with excuses about why you can't win!
最高の才能持ってるくせして、なんもしねえで諦めちゃただの敗北!

[さくら] If you've got even a little chance, try to do that then!
出来ない理由考えんじゃねえ、出来る方法見つけようぜ!

[さくら] Even a zombie can do it if she tries, and when you prove it, it shows dead souls can rise!
ボロボロのゾンビが本気でやんなら、心はまだまだ腐りゃしねえ!

[さくら] Yo, that goes for all you old folks, too!
爺ちゃん婆ちゃんテメエらもだよ!

[さくら] Tell anyone who talks about golden years to go screw!
ぼんやり老後なんて考えんな!

[さくら] Napping on the porch in the afternoon? Not you!
縁側一服落ち着いてんな!

[さくら] They're worried about a low rate of birth?
高齢化? そうですか!

[さくら] Show them all what silver's worth!
なら今こそシルバーの意地見せる番!

[さくら] If they wanna blame you for everything anyway, keep active and show you're here to stay!
老害なんて言わせないよ、生涯現役大往生!

[さくら] BAAAAAAAAAANG!!
バーーーーーーン!!

 

個人的に秀逸と思う訳は「いい子ちゃんでも言いなりでもない」の部分。

言いなりでもない、の部分は直訳すると「わたしは誰のピエロでもない」という意味になるのだけれど、自らの記憶が欠落しているさくらが自分の意思に従ってアイドル活動をする姿は誰かのためでもあることは明白である。さくらにとってのアイドルとは「歌って踊ってみんなに喜んでもらって元気になってもらう」こと。ピエロもアイドルも人を喜ばせる、元気を希望を与える存在であるわけであり、そのことについては巽も言及している。佐賀を救うとはそういうこと。

とはいえ、さくらが披露したパフォーマンスというのは彼女自身が心の底から湧き上がる情熱という名の感情を凝縮したものであることは間違いない。他の誰のためでもなく。

1話での魂のシャウト、2話での怒濤のラップは正にソレであり、彼女の紡ぐリリックを聴いて涙を流したデスメタルファンの兄ちゃん二人組の描写は無くてはならないものであることがわかる。

その感情の爆発を支えているのが作画だと思うのだが、基本的にこの作品はキャラクターの表情が良いので喜怒哀楽どんなものでも良い画がたくさんあるのが特徴。

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このシーンを見て「プリキュアだ……!」と思いました。理由は後述。

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2話のラップバトルで見せた顔。煽り力が高い高い。
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4話での煽り力マシマシのシーン。2枚目の顔がもはや天才の領域。
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1話と3話。煽り力の高い顔ができる一方、こんなこともするさくらは万能にして天才。

というか、海外の視聴者の反応を見ているとさくらの目指している者が現実世界で実現できていることが実感できる。メタい。

 

とにかく視聴者を楽しませる本作だが、ED曲が視聴者を確実に泣かせにきているので爆弾回があることを信じて疑わない。

何せ監督はあの境宗久さんである。『スイートプリキュア♪』の境監督である!! そう! あの! スイートだ!!!

気になる人はTSUTAYAでも何でもいいから『スイートプリキュア♪』を観てくれ!! あの作品には大切な物が全て詰まっている……。

田野アサミさんもいるし高梨康治さんもいるし『ゾンビランドサガ』は実質プリキュアである。観ている者に希望を与え、勇気と元気を示す。これぞまさにIDOL。まさにPRETTY CURE。

ゾンビだって暴れるし歌うし踊るし誰かのために、そして自分のために戦うのだ。

境監督率いる制作スタッフの意地を最後まで見届けたいと思う今日この頃。もはや期待しかない。

1話がニコニコに無料で公開されているので観ていない人は是非!という感じ。さくらたちフランシュシュが紡ぐ魂の叫びを見届けようじゃないか!

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5話、期待してます。野球回のあるアニメは名作。